十日間コースにおいて毎夜ゴエンカ氏が行う講話の要約。
「真の自由は修行によってのみ得られ、単なる議論では決して得られない」と、氏は説く。
ヴィパッサナー瞑想コースに参加することは真の自由を獲得するための第一歩であり、このため、
コースでは常に修行の実践面に重点が置かれる。そこでは哲学的な討論、理論的な議論、
自己の直接体験に基づかない質問は許されない。瞑想者は質問のある際はその回答を出来る限り自己の内側で見つけ出すよう奨励される。
指導者は修行のために必要なガイダンスを示すことは出来るが、これらのガイドラインを実際に施行するか否かは各人の責任となる。
自分自身で勝利を勝ち取り、自己の救済を獲得しなければならないという訳である。
この点を強調するために、毎夜ゴエンカ氏は講話の中で修行の助けとなるような説明を行う。そこでは、
その日の修行のまとめや技術的に不明な様々な点が明確にされる。しかし、氏はこれらの講話は知的好奇心を
満足させるためのものではないことを注意する。これらは、修行を正しく行いそれに見合った結果を得る過程で瞑想者が
「何をするのか」また「なぜするのか」ということを単に理解するためのものである。
本書はこれらの講話を要約したものである。
講話はブッダの教えの全容を明らかにしたものであるが、学術的分析に基づいたものではない。
むしろ、瞑想者にダイナミックで首尾一貫した全貌を解明するものである。瞑想の体験を通じてありとあらゆる様々
な面が浮き彫りにされ、潜在的な全体構成が見えてくる。この体験が内側の炎となり真の人生とダンマの宝の輝きをもたらす。
本書は最新版で、原作(英文)は米国で出版された。
出版: 日本ヴィパッサナー協会
出版年: 1997年
お問い合わせ、ご意見は下記までEメールをお送りください。
info@vrijapan.com
|